こんにちは!ギネのあっちゃんです!
今日は、プラセンタ注射を受けている方、これから受けようか迷っている方にとって大切なお知らせです。
プラセンタ注射を受けた方は、これまで献血をすることができませんでした。この決まりが、2026年10月1日から変わります。約20年ぶりの見直しです。
何が変わるのでしょう
対象となるのは、国内で承認されているプラセンタ注射(メルスモン、ラエンネック)です。
- 2026年9月30日まで:使用歴がある方は、期間を定めず、基本的に献血ができませんでした
- 2026年10月1日から:最終の使用日から3か月間は献血を控えていただき、3か月が過ぎれば献血ができます
「一度でも注射を受けたら一生献血できない」という扱いから、「最後の注射から3か月あければ献血できる」という扱いに変わった、ということです。
ただし、海外から帰国して4週間以内の方の制限など、ほかの献血の基準はこれまでどおり適用されます。献血できるかどうかは、最終的には当日の問診と、検診を担当する医師が判断します。
なお、プラセンタのサプリメントやドリンク、化粧品は、もともと献血制限の対象ではありません。対象は注射薬だけです。
そもそも、なぜ献血できなかったのでしょう
この制限が始まったのは2006年10月です。
1980年代から2000年代はじめにかけて、英国を中心に牛海綿状脳症(BSE、いわゆる狂牛病)が流行しました。これに関連して、ヒトの脳の病気である変異型クロイツフェルト・ヤコブ病(vCJD)の発生が報告され、英国では輸血によって感染したと考えられる例も報告されました。
プラセンタ注射はヒトの胎盤を原料とする薬です。プラセンタ注射によってvCJDに感染したという報告があったわけではありません。ただ、当時はvCJDについて分からないことが多く、理論上のリスクを完全には否定できなかったため、輸血用の血液の安全を守る「予防的な措置」として、献血が制限されてきました。
今回、見直された理由
2026年1月14日に開かれた厚生労働省の審議会(薬事審議会血液事業部会安全技術調査会)で、次のような点を総合的に検討した結果、制限を見直すことが適当とされました。
- 国内では、2005年以降、新たなvCJDの発生が報告されていない
- 英国での輸血による感染例は、2006年を最後に報告されていない
- 厚生労働省の研究班によるリスク評価の結果
- 諸外国における献血制限の状況
同じタイミングで、英国を含む欧州などに滞在したことがある方の献血制限も撤廃されます。
プラセンタ注射は昭和31年からある薬です
更年期障害に使われるプラセンタ注射「メルスモン」は、1956年(昭和31年)に承認された医療用医薬品です。およそ70年にわたって使われてきました。
国内の安全なヒトの胎盤を原料としていて、さまざまなアミノ酸を含んでいます。次の症状に対して、保険診療で使うことができます。
- 更年期障害による症状(のぼせ、冷え、不眠、イライラ感、頭痛、疲労、肩こり、腰痛など)
- 産後、母乳の出が少ない方
もうひとつの「ラエンネック」は、慢性肝疾患の肝機能の改善に使われる薬です。
安全性への取り組み
「ヒトの胎盤から作る薬」と聞くと、不安に感じる方もいらっしゃるかもしれません。製造にあたっては、次のような対策がとられています。
- 胎盤を1つずつ検査:B型肝炎ウイルス、C型肝炎ウイルス、HIVが陰性であることを確認した胎盤だけを使っています
- 原料の選別:BSEが流行した時期に、流行地域に滞在したことがある方の胎盤は使っていません
- 高熱での処理:製造の過程で塩酸を用いて高熱で処理し、たんぱく質を分解しています
- 最後に滅菌:製造の最終段階で、121℃・30分間の高圧蒸気滅菌を行っています
そして、製造販売元によれば、これまでメルスモンによると思われるウイルス感染や、vCJDの感染の報告はありません。
副作用について
注射した部分の痛みや赤み、寒気、発熱、発疹などが起こることがあります。気になる症状が出たときは、医師に伝えてください。
効果の感じ方には個人差がありますので、ほかの治療法も含めて、ご自身に合う方法を相談しながら選んでいただければと思います。
今回、変わらないこと
- 注射前の説明と記録の保存:プラセンタ注射は「特定生物由来製品」という区分の薬です。使用前に説明を受けて同意すること、医療機関が使用の記録を保存することは、これまでどおりです
- 臓器提供の取扱い:今回見直されたのは献血の基準です。臓器提供の取扱いについては、今回の発表には含まれていません
- ほかの献血の基準:体調や服用中の薬、海外渡航歴などによる基準は、これまでどおりです
献血に行く前に
献血会場の問診では、プラセンタ注射の使用歴を聞かれます。最後に注射を受けた日を確認しておくと安心です。はっきり覚えていない場合は、注射を受けている医療機関に問い合わせてみてください。
まとめ
- 2026年10月1日から、プラセンタ注射を受けた方の献血の基準が変わった
- 最終の使用日から3か月が過ぎれば、献血ができる
- 見直しは、国内外のvCJDの発生状況やリスク評価をふまえたもの
- メルスモンは1956年(昭和31年)から使われている薬で、これまでメルスモンによると思われるウイルス感染やvCJD感染の報告はない
- 注射前の説明と記録の保存、臓器提供の取扱いについては変更なし
「献血ができなくなるから」とプラセンタ注射をためらっていた方もいらっしゃったと思います。気になることがあれば、どうぞお気軽にご相談くださいね💕
参考資料:日本赤十字社「英国を含む欧州などの滞在歴に基づく献血制限の撤廃およびヒト胎盤エキス(プラセンタ)注射剤使用歴に関する献血基準を変更します」(2026年9月14日)/厚生労働省「欧州等滞在歴及びヒト胎盤エキス(プラセンタ)注射剤使用歴に係る献血制限の見直しについてのQ&A」(令和8年2月)/メルスモン製薬株式会社「メルスモンに関するお知らせ」(2026年9月)、同社製品説明資料
※本記事は医療情報の提供を目的としており、診断・治療を目的としたものではありません。症状が気になる方は必ず医療機関を受診してください。

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