プレコンセプション・ケアってご存知ですか?

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~未来のために、今から始めるカラダとココロの準備~

こんにちは、ギネのあっちゃんです。「プレコンセプション・ケア」という言葉をご存知ですか?「妊娠を考えたときから」ではなく、「妊娠する前から」自分のカラダとライフスタイルを整える考え方です。

プレコンセプション・ケアとは?

プレコンセプション・ケア(Preconception Care)とは、将来の妊娠・出産・子どもの健康を見据えて、妊娠前から自分自身の健康状態を整えるための取り組みです。WHO(世界保健機関)でも推奨されており、日本でも近年注目されています。

特に重要なのは、赤ちゃんの臓器・神経系が形成される「妊娠初期(4〜8週)」は、多くの場合まだ妊娠に気づいていない時期だということ。妊娠に気づいてから健康管理を始めるのでは遅い場合があります。

プレコンセプション・ケアの具体的な内容

1. 葉酸の摂取

葉酸は、胎児の神経管閉鎖障害(二分脊椎など)のリスクを下げる効果があります。妊娠を希望する1〜3か月前からサプリメントなどで1日400μgの摂取が推奨されています。食事だけで十分な量を摂るのは難しいため、サプリメントが有効です。

2. 感染症・ワクチンの確認

  • 風疹ワクチン:妊娠初期の風疹感染は先天性風疹症候群のリスクがあります。抗体がない場合は妊娠前に接種を
  • 水痘(水ぼうそう):抗体がない場合は妊娠前に接種
  • 性感染症(クラミジア・梅毒等)の検査:気づかない感染が流産・早産・胎児への影響のリスクに

3. 体重・栄養管理

低体重(やせすぎ)も肥満も、不妊・流産・妊娠合併症のリスクを高めます。BMI 18.5〜24.9が理想的です。偏食・ダイエットは見直しを。鉄・カルシウム・ビタミンDの不足も多い栄養素です。

4. 生活習慣の改善

  • 禁煙:喫煙は不妊・流産・低出生体重のリスクを大きく高めます
  • 禁酒(または節酒):妊娠中の飲酒は胎児性アルコール症候群の原因に
  • 適度な運動:血流改善・ホルモンバランス調整に有効
  • 睡眠の確保:ホルモン分泌に影響します

5. 持病・薬の確認

甲状腺疾患・糖尿病・高血圧・てんかんなどの持病がある方は、妊娠前に主治医に相談を。飲んでいる薬の中には妊娠中に変更が必要なものもあります。

6. 年齢と妊孕性の理解

女性の妊孕性(妊娠しやすさ)は20代後半をピークに、35歳以降は明らかに低下し始めます。「いつかは子どもを」と思っている方も、一度産婦人科でホルモン検査(AMH=卵巣予備能検査)を受けてみることをお勧めします。

パートナーも一緒に取り組むことが大切

プレコンセプション・ケアは女性だけのものではありません。男性の喫煙・飲酒・肥満も精子の質に影響します。カップルで一緒に健康を見直すことが妊娠・出産・育児の良いスタートになります。

まずは婦人科へ相談を

「将来子どもを持ちたい」「妊娠できるか不安」「自分の体の状態を知りたい」という方は、ぜひ婦人科・産婦人科に相談してください。ブライダルチェック(妊活前の健康診断)として血液検査・感染症検査・ホルモン検査などを受けることもできます。

※本記事は医療情報の提供を目的としており、診断・治療を目的としたものではありません。症状や疑問がある方は必ず医療機関を受診してください。

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この記事を書いた医師
戸澤晃子(産婦人科医)

産婦人科専門医・聖マリアンナ医科大学客員教授。

【専門分野】
・婦人科検診(子宮頸がん・子宮体がん・卵巣がん)
・更年期障害・ホルモン補充療法(HRT)
・子宮内膜症・子宮筋腫
・骨粗鬆症・GSM(閉経関連泌尿生殖器症候群)
・プレコンセプションケア

女性の健康を守るために、正確でわかりやすい情報をお届けします。

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