デリケートゾーンのかゆみ・湿疹の原因と対処法|婦人科医が解説

ヘルスケア

こんにちは!

ギネのあっちゃんです!

最近 年齢問わずデリケートゾーンのかゆみで受診される方が増えてきているようですので、今日はデリケートゾーンのかゆみ・湿疹の原因と対処法について、産婦人科医の立場から詳しくお話しします。

デリケートゾーンのかゆみ・湿疹の主な原因

デリケートゾーンのかゆみや湿疹は、さまざまな原因によって起こります。自己判断で市販薬を使う前に、まず原因を正しく知ることが大切です。

1. カンジダ腟炎(カビの感染)

カンジダ(真菌)の過剰増殖によるもので、強いかゆみと白くカッテージチーズ状のおりものが特徴です。疲れや体力低下、抗菌薬の服用後、糖尿病のある方に多く見られます。市販の抗真菌薬が効果的なこともありますが、繰り返す場合は婦人科を受診しましょう。

2. 接触性皮膚炎(かぶれ)

ナプキンや下着の素材、洗浄料、ウェットティッシュなどによるかぶれが原因です。若い方では、特に月経時のナプキンかぶれが多く見られます。赤みや湿疹を伴うことが多く、原因となるものを取り除くことが第一です。

3. GSM(閉経関連泌尿生殖器症候群)

閉経前後から女性ホルモン(エストロゲン)が低下することで、腟や外陰部の粘膜が薄く乾燥しやすくなる状態です。かゆみ、乾燥感、性交時の痛みなどが起こります。更年期以降の方に多く、婦人科での治療(ホルモン補充療法や局所療法)で改善できます。

4. 細菌性腟症・性感染症

細菌感染によるおりものの変化とともにかゆみが出ることがあります。クラミジアやトリコモナスなどの性感染症もかゆみの原因になります。パートナーへの感染予防のためにも早めの受診が重要です。

5. 糖尿病に関連したかゆみ

糖尿病で血糖コントロールが不良の場合、カンジダ腟炎を繰り返すことがあります。特にお薬を飲んでいる方でかゆみやおりものの症状が出てしまう時があります。こういった時もお近くの婦人科に受診していただきたいですね。

自分の判断でお薬を使うと危険なことも

8月下旬から年齢問わずにデリケートゾーンのかゆみや湿疹で来られる方が来られました。

若い方に多い傾向なのは汗とナプキンかぶれ。でもその後に薬局でご自分で買った軟膏を塗って、多分悪化してしまって受診された方。これはただれてしまっておつらそうでしたね。

若い方は婦人科に受診するのはハードルが高いと思いますが、初期対応が間違ってしまうとなおりにくくなってしまうので、相談に来ていただきたいですね。

また、中高年の方でも「皮膚科に罹ったら良いのか?場所的に婦人科かしら?」と悩んでいるうちに悪化してしまうことがありました。

受診の目安・セルフケアのポイント

以下の場合は早めに婦人科または皮膚科を受診してください。

  • 市販薬を使っても1週間以上改善しない
  • ただれや出血がある
  • おりものの量・色・においに異常がある
  • 性交時の痛みを伴う
  • かゆみが繰り返す
  • 糖尿病などの基礎疾患がある

セルフケアとして、デリケートゾーンを清潔に保つことは大切ですが、ゴシゴシ洗いすぎはかえって皮膚のバリアを壊します。ぬるめのシャワーで優しく洗い、低刺激の専用ソープを使うことをおすすめします。

まとめ

かゆみといっても原因は様々。細菌感染、カンジダというカビの一種、閉経関連の粘膜の弱さから起こるかゆみ(GSM)など、原因によって治療法が異なります。市販のお薬は手に入りやすい便利なものですが、「あれっ効果がイマイチだな」と思った時は早めに婦人科受診をした方が良いでしょう。

婦人科は婦人科系のかゆみ・おりものの専門科です。恥ずかしがらず、ぜひご相談ください。

※本記事は医療情報の提供を目的としており、診断・治療を目的としたものではありません。症状が気になる方は必ず医療機関を受診してください。

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この記事を書いた医師
戸澤晃子(産婦人科医)

産婦人科専門医・聖マリアンナ医科大学客員教授。

【専門分野】
・婦人科検診(子宮頸がん・子宮体がん・卵巣がん)
・更年期障害・ホルモン補充療法(HRT)
・子宮内膜症・子宮筋腫
・骨粗鬆症・GSM(閉経関連泌尿生殖器症候群)
・プレコンセプションケア

女性の健康を守るために、正確でわかりやすい情報をお届けします。

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